クリニック同士が横のつながりを持って患者さんを診ていくコンセプトを実現

ヨコハマフロントクリニックモール(神奈川県) https://www.yokohama-fcm.com/

保要 佑樹 様(株式会社ドクターエージェント)

導入区分:新規開業
診療科:20診療科(内科・脳神経内科・小児科・整形外科・皮膚科など)
多言語対応が必要 施設間でのカルテ情報共有が必要 クリニックモール 新規開業
導入前の課題

国内初の国家戦略住宅整備事業で多言語対応が必須

診察券・カルテなどの「患者情報」や「医療機器」をモール内のクリニック間で共有

導入後の効果

多言語対応の問診システムの導入と電子カルテとの連携によりスムーズな多言語対応を実現

自社で開発したID発番ソフトを電子カルテ・医療機器と連携させることでクリニック間でのID情報の連携を実現

貴社のご紹介をお願いします。
当社は、2024年5月1日にオープンしました「THE YOKOHAMA FRONT CLINIC MALL(ヨコハマ フロント クリニックモール)」を開発運営しております「株式会社ドクターエージェント」と申します。
クリニックモール開発事業のほか、開業・継承支援、医療機器販売をはじめとしたドクターのクリニック運営をサポートさせていただく医療コンサルティング事業と、外国人を中心とした人材派遣・有料職業紹介を行う人材事業を行っております。
株式会社ドクターエージェント(https://www.dragent.jp
「ヨコハマ フロント クリニックモール」を企画されたきっかけを教えていただけますか。
当社顧問の坂本医師が自身で経営されているクリニックで抱えていた「クリニック同士が横のつながりを持って患者さんを診ていく」という課題を解決できるクリニックモールを作りたいという気持ちをもとに、当クリニックモールを企画いたしました。
今回のモールを手掛ける上での課題やお悩み事、または実現したいコンセプトなどはございましたか。
今回のクリニックモールは、「THE YOKOHAMA FRONT(ザ ヨコハマ フロント)」が国内初の国家戦略住宅整備事業ということもあり、多言語対応が必須となっておりました。そこに坂本医師の考える理念が加わり、多言語対応、診察券・カルテなどの「患者情報」、「医療機器」の共有というのが今回のクリニックモールのメインコンセプトとなります。それを実現させるためには、特に多言語対応や共有できるシステムの選定が課題でした。多言語対応のシステムには、問診システムや電子カルテの各メーカー様にも多大なるご協力をいただきました。

  
「クリニック同士が横のつながりを持って患者さんを診る」、つまり一つの病院のようなイメージでしょうか。
「ヨコハマ フロント クリニックモール」は、合わせて20の診療科で構成されておりますので、本当に一つの病院のような形で患者さんを診ることができるようになっております。
そういったコンセプトがある中で、モールに入っていただくクリニックはどのように探されましたか。
当社代表の金田が前職を含め、20年以上のキャリアで作り上げた人脈の中の先生方に、今回お願いをすることができました。これらの先生方には、当社より医療モールのコンセプトをご説明させていただき、その内容にご賛同いただいた上でのクリニック開院となりました。
コンセプトを実現するためのICTツールはどのように探されましたか。
クリニック間の情報連携、ID共有化、多言語対応、それぞれの機器の使いやすさ、故障やアクシデントの際の対応の早さなどを重要視し、条件に合うメーカー様をインターネットや様々な媒体を使って国内外問わず探し、ほぼ全ての会社様と面談させていただきました。
弊社電子カルテMAPs for CLINICはどこでお調べになりましたか。なぜ検討機種にしていただいたのでしょうか。
EMシステムズさんはCMや様々な媒体を通じて存じておりました。その中で、今回検討機種として挙げさせていただいた理由は、カルテの共有化が可能なところ、ID連携が可能なところ、クラウド型電子カルテという点、そういった私たちの今回のコンセプト・希望を叶えていただける可能性があったため、検討機種としてお声掛けをさせていただきました。
電子カルテを含め様々なツールをご検討される上で、苦労した点や悩んだ点はございましたでしょうか。
やはりクリニックモールのコンセプトが国内初のものになりますので、それに合うシステムがなかなか見つからず苦労いたしました。
その中でもIDの発番ソフトの開発は特に課題で、今回のクリニックモール開発のために当社で自社開発(製品名:TSUNAGU-K)し、各クリニックのカルテや診察券、PACSなど医療機器の共有を実現いたしました。
このソフトは様々なシステム共有には欠かせないIDの発番をご希望のクリニックモール様や法人内の他店舗施設様にもご活用いただける商品となっております。
ID発番ソフト「TSUNAGU-K」の詳細はこちら
電子カルテやICTツール導入の決定要素は「コンセプトが実現できるか」という点でしょうか。
そうですね。それに加えて、やはり電子カルテというのはクリニックの中で中核になる部分でございますので、日々ドクターがずっとそれを見て診察しますので、操作感や、連携できるメーカー様との相性を考えて、一番いいシステムを導入させていただきました。
システムが稼働しましたが、コンセプトの実現や課題の解決は叶いましたか。
率直に申し上げますと、叶いました。
IDの連携やカルテの共有など、医療ITの医療ITツールの中核として、御社の電子カルテを導入して、この希望の運用を叶えることができました。改めて当クリニックとして感謝申し上げます。
モールの先生方からはMAPs for CLINICに対してどのようなお声が上がっていますか。
導入前に先生たちにまず最初に触っていただいた感覚としては「非常にやりやすい」と。別の電子カルテもたくさん触ってらっしゃる中で、MAPs for CLINICはすごく直感的でやりやすいというお話をいただきました。
あと、機能の部分では電子カルテのデータの更新を自動でやってくれるところ、もちろんクラウドなので院外でも使用ができるところ、セット組もシンプルで直感的に操作できるといったお声はいただいておりまして。提案する側としては、機能以外の部分なんですけれども、オプションソフトという概念があまりなくて、初期からセットになっているものが多い上に、価格もかなりリーズナブルに今回ご提案いただいておりますので、非常に提案する側としてもご提案しやすかったものになります。